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整骨院のホームページ制作ガイド|違反にならない構成と必須10ページ

著者: インフォサクセス(Infosuccess) 2026年8月5日 公開 読了 約18分
整骨院のホームページ制作ガイドのバナー。PCとスマホのサイト画面とサイト構成図
⚠️ この記事を読むべき方

整骨院・接骨院のホームページについて、以下のいずれかに当てはまる方:

「これから制作を依頼するが、何を発注すればいいか分からない」「既存サイトが古く、規制的にも不安がある」「制作会社に任せたら業界の常套句だらけになった」

ホームページは原則として広告に該当しません。しかし例外が多く、実際には多くの院が規制対象になっています。さらに、広告規制を外れても景品表示法の問題は残ります。
本記事では、広告該当性の判断から、必須10ページの構成、規制準拠のメニュー名、制作会社への発注条件までを実務手順として解説します。

1. 自院サイトは広告に該当するのか|原則と5つの例外

自院サイトの広告該当性と5つの例外を示した図
図1: 自院サイトの広告該当性。原則と5つの例外。

結論から言うと、自院ウェブサイトは原則として広告に該当しません。ただし例外が多く、実務では「該当する前提で作る」のが安全です。

原則: 該当しない理由

広告該当性は、誘引性と認知性の2要件で判断されます。

要件 内容 自院サイトの場合
誘引性 患者を誘引する意図があるか ある
認知性 不特定多数が認知できる状態か 限定的(能動的に検索して訪れるため)

認知性が限定的であることが、原則として広告に当たらないとされる根拠です。

ただし、5つの例外がある

# 例外パターン 結果
1 リスティング広告のリンク先になっている 広告に該当
2 バナー広告のリンク先になっている 広告に該当
3 SNSのプロフィールリンクから誘導している 広告に該当
4 GBPのウェブサイト欄に登録している 該当しうる
5 チラシやDMにURLを記載している 該当しうる
⚠️ 実質的にほぼ全ての院が例外に該当する

GBPにサイトURLを登録していない整骨院は、まず存在しません。SNSのプロフィールにもリンクを貼っているでしょう。
つまり「原則として広告に該当しない」という整理は、実務上ほとんど意味をなしません。広告と同じ基準で作るのが唯一の安全策です。

広告に該当しなくても残る2つのリスク

仮に例外に当たらなかったとしても、次の2つは別問題として残ります。

法令 問題になる表現 所管
景品表示法 優良誤認(実際より著しく優れていると誤認させる表示)
有利誤認(価格や取引条件を著しく有利に見せる表示)
消費者庁
医師法 「診察」「診断」「治療」など医行為を示唆する表現 厚生労働省

「地域No.1」「初回半額(常時実施)」といった表現は、柔整の広告規制を外れても景表法で問題になります。結局のところ、どの経路をたどっても同じ結論に至ります。

規制の全体像は、【2025年2月施行】柔整・あはき広告ガイドライン完全解説で解説しています。

2. 整骨院のホームページ 必須10ページ

広告規制以外に残る2つの法的リスクを示した図
図2: 広告規制を外れても残る景表法・医師法のリスク。

ページ数を増やせばいいわけではありません。利用者が来院前に知りたいことを、過不足なく用意するのが目的です。

# ページ 役割 優先度
1 トップ 対応する傷病と基本情報を提示する 必須
2 施術メニュー 何をするかを行為ベースで説明する 必須
3 料金 療養費の適用条件と自費料金を明示する 必須
4 アクセス 住所・地図・駐車場・最寄り駅からの道順 必須
5 施術時間・休診日 曜日別の受付時間。アクセスと統合も可 必須
6 初めての方へ 来院の流れ、持ち物、所要時間 必須
7 院の紹介 院内写真、スタッフ人数、開業年 推奨
8 交通事故対応 自賠責の取扱、必要書類、保険会社対応 推奨
9 お問い合わせ 電話・フォーム・予約導線 必須
10 プライバシーポリシー 個人情報の取扱い。フォーム設置なら必須 必須
📚 「症状別ページ」を作らない

制作会社の提案でよくあるのが「肩こりページ」「腰痛ページ」「骨盤矯正ページ」といった症状別のLP群です。SEO的には有効に見えますが、業務範囲外の症状名でページを作ること自体がリスクです。
作るなら「捻挫」「打撲」「挫傷」「交通事故後の施術」といった傷病名ベースにしてください。

「交通事故対応」ページは作る価値がある

推奨に分類しましたが、交通事故対応をしている院は必ず作ってください。理由は3つあります。

ただし「交通事故治療」という表記は使えません。書き方の詳細は整骨院の交通事故対応で違反にならない広告表現で解説しています。

URL構造の設計

ページ 推奨URL
トップ /
施術メニュー /menu/
料金 /price/
アクセス /access/
初めての方へ /first/
院の紹介 /about/
交通事故対応 /accident/
お問い合わせ /contact/
プライバシーポリシー /privacy/

ページ構成の考え方|「知りたい順」に並べる

ページを作る順序は、利用者が来院を決めるまでの思考の流れに沿わせます。

段階 利用者の疑問 答えるページ
① 発見 この院は何をしてくれるのか トップ / 施術メニュー
② 検討 いくらかかるのか 料金
③ 検討 いつ行けるのか 施術時間 / 休診日
④ 検討 どうやって行くのか アクセス
⑤ 不安解消 初めてでも大丈夫か 初めての方へ / 院の紹介
⑥ 行動 どうやって予約するのか お問い合わせ

この6段階のうちどこかが欠けていると、そこで離脱します。特に「いくらかかるのか」を書いていないサイトは非常に多く、最大の離脱ポイントになっています。

グローバルナビゲーションの設計

スマホでは表示できる項目数が限られます。ナビには5項目までに絞り、残りはフッターに置いてください。

配置 入れる項目
グローバルナビ 施術メニュー / 料金 / 初めての方へ / アクセス / 予約
フッター 院の紹介 / 交通事故対応 / お問い合わせ / プライバシーポリシー
スマホ固定 電話ボタン / 予約ボタン(画面下部に常時表示)
✅ スマホ下部の固定ボタンは効果が大きい

急性外傷で探している人は、ページを読み込む前に電話したいケースが多くあります。画面下部に「電話する」ボタンを常時固定しておくと、離脱前の行動を拾えます。
実装は難しくないので、制作会社に「スマホでフローティングCTAを設置してください」と依頼してください。

いまのサイト、違反表現が残っていませんか?

制作会社に任せたサイトほど、業界の常套句が入り込んでいます。
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3. トップページの設計|ファーストビューで書けること

必須10ページの構成を示した図
図3: 整骨院のホームページに必要な10ページ。

トップページで最も重要なのは、スクロールせずに見える範囲(ファーストビュー)です。ここで何を伝えるかが、離脱率を左右します。

業界の典型的なNG構成

❌ よくあるファーストビュー

「その痛み、あきらめていませんか?」
○○市で選ばれ続けて10年
肩こり・腰痛・骨盤の歪みを根本改善
口コミ★4.8/初回限定980円」

この4行に、違反が5つ含まれています。

表現 問題
その痛み、あきらめていませんか? 誇大広告。他院で改善しなかった層への誘引
選ばれ続けて10年 比較優良広告
肩こり・腰痛・骨盤の歪み 業務範囲外の症状名
根本改善 効果保証
口コミ★4.8 / 初回限定980円 比較優良広告 / 通常価格と期限の未記載

規制準拠のファーストビュー

✅ 修正後の構成

○○市○○町の接骨院
骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷の施術

スポーツ中や日常生活での急な負傷、交通事故後の打撲・捻挫にご相談ください。
柔道整復師2名が在籍しています。

平日 9:00-20:00 / 土 9:00-17:00 / 日祝休
予約優先制 ・ 駐車場3台
【電話で予約する】【Webで予約する】

訴求力が落ちたように見えるかもしれませんが、実際に検索してくる人は「今困っている人」です。捻挫や打撲を負って探している人にとって、この情報の方が明確に有用です。

ファーストビューに入れるべき5要素

# 要素 理由
1 地域名 + 施術所名 地域検索との関連性。ここが最も重要
2 対応する傷病(5傷病) 何ができる院かが即座に分かる
3 施術時間 「今日行けるか」が最大の関心事
4 電話番号 急性外傷では電話が主要導線
5 駐車場の有無 負傷時は車で来院するケースが多い
💡 スマホでの見え方を必ず確認してください。整骨院サイトの閲覧は7〜8割がスマホです。電話番号がタップで発信できるか(tel:リンク)も要チェックです。

4. 施術メニューページ|規制準拠のメニュー名一覧

利用者の意思決定段階と対応ページを示したフロー図
図4: 利用者が来院を決めるまでの段階と対応ページ。

ホームページの中で最も違反が集中するのがメニューページです。「何が良くなるか」で書かれているメニュー名を、「何をするか」に置き換えます。

メニュー名の書き換え表

❌ NGメニュー名 ✅ 修正後 考え方
肩こり改善コース 手技療法(肩部) 症状名 → 施術行為名
腰痛改善プログラム 手技療法(腰部) 同上
骨盤矯正 骨盤周辺への手技療法 「矯正」を外す
猫背矯正 姿勢に関する運動指導 指導内容として表現
全身マッサージ60分 全身の手技療法60分 別資格用語を回避
整体コース 柔道整復施術 正式名称に置換
電気治療 電気療法(物理療法) 「治療」を回避
温熱治療 温熱療法(物理療法) 同上
リハビリメニュー 運動療法 医療機関用語を回避
交通事故治療 交通事故後の打撲・捻挫の施術 「治療」削除+業務範囲明示
スポーツ障害コース スポーツ中の捻挫・挫傷の施術 傷病名を明示
○○式療法 手技療法 施術方法の広告を回避
📚 使える施術行為名の一覧

以下は法定の施術分類に基づく用語で、比較的安全に使用できます。
整復法 / 固定法 / 後療法 / 手技療法 / 運動療法 / 物理療法 / 温熱療法 / 電気療法 / 超音波療法 / 冷却法
ただし「独自の」「特殊な」「最新の」といった修飾語を付けると、再び技能広告になります。

メニュー説明文の書き方

❌ Before ✅ After
「骨盤の歪みを整えることで、腰痛や肩こりの根本原因にアプローチします」 「骨盤周辺の筋肉に対して手技療法を行います。施術後の状態には個人差があります」
「痛みの出にくい体づくりをサポートします」 「施術と併せて、日常動作についての指導を行っています」
「経験豊富な施術者が丁寧に対応します」 「柔道整復師が施術を担当します」

より詳しい言い換えは、整骨院で使ってはいけない症状名・療法名一覧に100語まとめています。

5. 料金ページ|保険と自費の正しい書き分け

ファーストビューの構成5要素を示した図
図5: ファーストビューに入れるべき5要素。

料金表記は、広告規制と景品表示法の両方が関わる領域です。ここを誤ると二重にリスクを負います。

保険(療養費)の表記

❌ NG表記 ✅ 修正後 理由
各種保険取扱 医療保険療養費支給申請ができます(適用条件があります) ガイドラインの明示禁止例
健康保険が使えます 骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷が療養費支給の対象です 適用条件の明示が必要
保険適用で1回500円〜 適用条件を満たす場合、窓口負担は○円〜○円です 誤認誘引の回避
窓口負担0円 (条件を併記して正確に記載) 誤認誘引
⚠️ 骨折・脱臼には医師の同意が必要

料金ページで療養費について説明する場合、骨折・脱臼は応急手当を除き医師の同意が必要である旨も併記してください。これを書かずに「骨折も保険適用」とだけ書くと、誤認を招きます。

自費メニューの表記

❌ NG表記 ✅ 修正後
初回限定980円! 初回980円(通常6,000円 / 2026年9月30日まで)
今だけキャンペーン ○月○日〜○月○日のご案内
お試し価格 初回施術料 ○○円
回数券でお得 5回券 ○○円(1回あたり○○円 / 有効期限○ヶ月)

料金ページに必ず書くべき5項目

# 項目 理由
1 税込か税別か 総額表示義務(消費税転嫁対策特別措置法の終了により総額表示が原則)
2 療養費の適用条件 5傷病であること、骨折・脱臼は医師の同意が必要
3 自費メニューの通常価格 割引を表示する場合の比較対象
4 キャンペーンの期間 常時実施は虚偽広告になる
5 支払い方法 現金のみか、カード・電子マネー可か
⚠️ 「初回限定」を常時掲載しない

キャンペーンを1年中実施したまま「今だけ」「初回限定」と書き続けると、虚偽広告および有利誤認に該当します。
期間を区切り、終了したら必ず表記を更新してください。更新できないなら、最初から通常価格だけを書く方が安全です。

6. 制作会社に依頼するときの注意点

メニュー名の書き換え例を示した図
図6: 施術メニュー名の書き換え例。

整骨院向けのホームページ制作会社は多数あります。しかし広告規制を正確に理解している会社は多くありません。制作後に指導を受けても、責任を負うのは施術所の開設者です。

発注時に伝えるべき5条件

# 条件 伝え方の例
1 ガイドライン準拠 「2025年2月のあはき・柔整広告ガイドラインに準拠した表現でお願いします」
2 業務範囲の限定 「症状名は骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷に限定してください」
3 体験談の不掲載 「お客様の声・体験談は掲載しないでください」
4 比較表現の禁止 「No.1、実績、口コミ評価などの比較表現は使わないでください」
5 納品前チェック 「公開前に当院で表現をチェックする工程を入れてください」
✅ 発注書に一文を入れる

口頭だけでなく、見積書や発注書に条件として明記しておくのが確実です。
記載例:「本サイトの制作にあたっては、柔道整復師法第24条および2025年2月公布の『あはき・柔整広告ガイドライン』に準拠した表現を用いること。体験談・比較優良表現・業務範囲外の症状名は使用しないこと。」

制作会社の提案でよくある危険な内容

提案内容 リスク
「症状別ページを20本作ってSEO対策します」 業務範囲外の症状名で20ページ作ることになる
「お客様の声を10件掲載して信頼感を出しましょう」 体験談は明示的に禁止されている類型
「ビフォーアフター写真で効果を訴求します」 効果保証と判断されるリスクが高い
「口コミ評価をトップに表示します」 比較優良広告
「初回半額のバナーで新規を取りましょう」 通常価格と期限の未記載なら有利誤認

点検の具体的な手順は、整骨院が罰金30万円を回避する院内チェックリスト10項目にまとめています。

既存サイトのリニューアル時にやること

  1. 現行サイトの全ページを点検 — 違反表現を洗い出す
  2. URL構造を維持 — 変更する場合は301リダイレクトを必ず設定
  3. 公開前にステージング環境で確認 — 本番公開前に表現をチェック
  4. 公開後にGoogle Search Consoleで確認 — インデックスの状況を追う
⚠️ URL変更は301リダイレクトを忘れずに

リニューアルで最も多い失敗が、URLを変えたのにリダイレクトを設定しないケースです。それまで積み上げた検索評価がリセットされ、順位が大きく下がります。
制作会社に「旧URLから新URLへの301リダイレクト一覧を作成し、設定してください」と明示的に依頼してください。

7. 自作するなら|WordPressとノーコードの比較

料金ページの必須5項目を示した図
図7: 料金ページに必ず記載すべき5項目。

制作会社に依頼せず自作する選択肢もあります。主要な手段を比較します。

手段 初期費用 月額 SEO 難易度
WordPress 0円〜 1,000円前後
(サーバー+ドメイン)
Wix / STUDIO 等 0円 2,000〜3,000円
ペライチ 0円 1,500円〜
制作会社に依頼 20〜60万円 5,000〜20,000円 ◎〜△ 不要

WordPressを選ぶ場合

項目 推奨
サーバー エックスサーバー、ConoHa WING など。月1,000円前後
ドメイン お名前.com、ムームードメインなど。年1,500円前後
テーマ シンプルなものを選ぶ。装飾が多いテーマは表示速度が落ちる
必須プラグイン バックアップ、セキュリティ、XMLサイトマップの3つで十分
SSL 必須。サーバーの無料SSLで問題ない
📚 SEOプラグインは必ずしも必要ない

Yoast SEO や Rank Math を勧められることが多いですが、テーマ側でメタ情報を出力している場合、二重出力の事故が起きます
導入する場合は、テーマ側の出力と重複しないか必ず確認してください。プラグインが多いほど良いわけではありません。

ノーコードツールを選ぶ場合

Wix、STUDIO、ペライチなどは、操作が簡単な代わりに細かい調整が効きにくいという特徴があります。

向いているケース 向いていないケース
1〜5ページの小規模サイト 10ページ以上の情報量が必要
自分で頻繁に更新したい 検索順位を本気で狙いたい
初期費用を抑えたい 将来的にブログを運用したい

どれを選んでも共通してやること

  1. Googleビジネスプロフィールにサイトを登録 — 流入の主要経路。運用方法は整骨院のGoogleビジネスプロフィール完全攻略を参照
  2. Google Search Consoleに登録 — 検索状況の把握
  3. スマホ表示を確認 — 閲覧の7〜8割がスマホ
  4. 電話番号をtel:リンクにする — タップで発信できるように
  5. 表現を本記事の基準で点検 — どのツールを使っても規制は同じ

8. よくある質問FAQ

制作会社への発注条件5つを示した図
図8: 制作会社への発注時に伝える5つの条件。

Q1. ホームページは本当に必要ですか?GBPだけではだめですか?

GBPだけでも最低限の集客は可能ですが、情報量に限界があります。療養費の適用条件、初回の流れ、自費メニューの詳細など、GBPには書ききれない情報があります。また、GBPは仕様変更のリスクがあり、自社で完全にコントロールできる資産を持っておく意味は大きいです。優先順位はGBPが先、ホームページが次と考えてください。

Q2. 症状別ページを作らないと、SEOで勝てないのでは?

「肩こり 整骨院」で上位を取っても、そもそもその集客自体が規制上リスクです。狙うべきは「○○市 接骨院」「○○市 捻挫」「○○駅 交通事故 接骨院」といった、地域名+傷病名または地域名+業種名の組み合わせです。これらは業務範囲内で戦えるうえ、来院意欲も高いキーワードです。

Q3. 既存サイトに違反表現があります。すぐ直すべきですか?

はい。ただし優先順位があります。①体験談・ビフォーアフター写真 → ②比較優良表現(No.1等) → ③業務範囲外の症状名 → ④効果保証表現の順で処理してください。①②は削除するしかなく、③④は言い換えが可能です。全部を一度に直そうとせず、①から着手すれば数時間で主要リスクを潰せます。

Q4. 制作会社が「うちは整骨院専門なので大丈夫」と言っています

「整骨院専門」であることと「広告規制に詳しい」ことは別です。むしろ業界特化の制作会社ほど、業界の慣習的な表現をテンプレートとして持っているケースがあります。2025年2月のガイドライン改訂に対応しているか、具体的に確認してください。「体験談は掲載しないでください」と伝えたときの反応で、理解度が測れます。

Q5. サイトを作ってから何ヶ月で検索に出ますか?

新規ドメインの場合、インデックスされるまで数日〜数週間、検索順位が安定するまで3〜6ヶ月が目安です。公開直後に順位がつかなくても異常ではありません。Google Search Consoleに登録し、表示回数が徐々に増えているかを見てください。クリック数より表示回数の方が先行指標として有用です。

Q6. プライバシーポリシーは本当に必要ですか?

お問い合わせフォームや予約フォームを設置する場合、個人情報を取得するため必要です。個人情報保護法上、利用目的の公表が求められます。また、Google Analyticsなどを導入している場合も、その旨の記載が推奨されます。テンプレートを流用する場合も、事業者名・連絡先・利用目的は自院の実態に合わせて書き換えてください。

Q7. ブログは書いた方がいいですか?

書けるなら有効ですが、更新が止まったブログは逆効果です。最終更新が2年前のブログは、閲覧者に「営業しているのか」という不安を与えます。継続できる自信がなければ、必須10ページを充実させる方が費用対効果は高いです。書く場合は、傷病の解説や施術の流れなど、業務範囲内の題材に限定してください。

Q8. スマホ対応は必須ですか?

必須です。整骨院サイトの閲覧は7〜8割がスマートフォンです。またGoogleはモバイル版を基準にインデックスするため、スマホ表示が崩れているとSEO上も不利になります。制作を依頼する際は「レスポンシブ対応」を必ず条件に入れてください。既存サイトがスマホで崩れている場合、それだけでリニューアルの理由になります。

9. まとめ|サイト制作は規制対応から逆算する

制作手段4種の比較を示した図
図9: ホームページ制作手段の比較。

整骨院のホームページ制作でつまずく最大の原因は、「一般的なWeb制作の常識」をそのまま持ち込むことです。他業種で有効な訴求——体験談、ビフォーアフター、実績数字、No.1表示——は、この業界では全部使えません。

だからこそ、最初に規制の枠を決めて、その中で設計するという順序が重要です。作ってから直すのは、コストも手戻りも大きくなります。

これから制作する場合

  1. 必須10ページの構成を決める:症状別ページを作らず、傷病名ベースで設計する
  2. 発注条件を書面にする:ガイドライン準拠・体験談不掲載・比較表現禁止を明記
  3. 公開前チェック工程を入れる:本記事の基準で自院が確認する

既存サイトがある場合

  1. 体験談とビフォーアフターを削除:代替不可なので最優先で処理
  2. 比較優良表現を削除:No.1、口コミ評価、実績数字
  3. メニュー名を書き換える:症状名 → 施術行為名(第4章の表を使う)
  4. 料金表記に条件を併記:療養費の適用条件、通常価格、期限

今月中に整えること

  1. Google Search Consoleに登録:表示回数と検索クエリを把握する
  2. スマホ表示を全ページ確認:電話番号がタップで発信できるか
  3. GBPとサイトの情報を一致させる:施術時間・住所・電話番号のズレを解消

ホームページは、一度作れば数年使い続ける資産です。作る前に規制を理解しておくかどうかで、その数年間のリスクが決まります。制作会社に丸投げせず、表現の基準だけは自院で握っておいてください。

サイト全体の表現、3分で点検しませんか?

10ページ分を手作業でチェックすると、1〜2時間かかります。
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先生の院のサイト、違反表現は何件ありますか

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